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『生きる歓び』

Posted by pigmon2 on 23.2010 読書 0 comments 0 trackback
 前出のルーゴン家系・アンジェリックと同じ年に生まれた、こちらはマッカール家系・ポーリーヌの生涯です。どちらも幼くして実の親から離れ(片や捨てられ、片や死に別れ)見知らぬ土地で養女になって生きていきます。
 寂れた漁村ボンヌヴィル村の村長シャントー一家はパリで両親を失った親戚の娘ポーリーヌ・クニュを引き取ることになった。一家は村長とはいえ家計はぎしぎしいっている。そんな折自分のものではないがポーリーヌの持参金が一家には希望のように感じられた。また愛くるしいポーリーヌは夫妻からも従兄のラザールからもすぐに気に入られた。

 成長するにしたがってポーリーヌとラザールは自然と恋仲になり両親も認めた婚約者となる。ラザールは屁理屈ばかりこねて地に足がついていないモラトリアム人間で、音楽だの化学だの医学だの防波堤造りだの次々に手を出すがどれも続かない。最初こそポーリーヌの財産に手を着けずにいた一家だったが、ラザールの事業のためにと財産が蝕まれていった。

 そのうちラザールは遠縁の金持ちの娘ルイズと親密な仲になり、ポーリーヌはラザールの幸せのために自ら身を引く。ルイズの出産のも立会い子どもを取り上げたりもしている。にもかかわらずラザールとルイズは不仲になり、結局子どもはポーリーヌが育てることになる。

 ポーリーヌは自分の財産のほとんどを食い尽くされながら、通風の伯父の面倒を見たり、村の子ども達に施しをしたり常に誰かの面倒をみながら生き生きと暮らしていく。


 ネット上のレビューを見ると男子読者は圧倒的にポーリーヌ支持者が多いようだ。男性には献身的な女性って魅力なのかしらね・・・?とは言いながらも身近にルイズみたいなぶりっ子がいたらぶりっ子によろよろっと傾いてしまったりもするんですがね。

 自分のことは省みなくても人のために生きてこそ幸せ

ポーリーヌはひとつの価値観を提示しているけど、
自分を犠牲にすることってそんなに立派なこと?
なんだか凄く疑問。村の子ども達への施しだって一時的な救済でしかなく結局は自己満足とも言える。人間誰しも自分の幸せを望むもので、決してそれは悪いことではない。私はむしろ
「彼のお金持ちのところも好き」
ってあからさまに言ってしまうアンジェリックのほうがよっぽど健全に見える。

 とはいえポーリーヌは確かにいい子だし頭も良くて行動も伴っている。そんな人がどうしてラザールみたいなどうしようもない男に惚れ込んでしまうのか?恋は盲目・・・ともいえるけどあまり人のいない辺鄙な村では男女の出会いも少なくて限られた出会いの中から結婚相手を探すしかないのかもしれない。もしもポーリーヌがパリに留まっていたらまた別の人生も開けたのかもしれない。ただ、出会いがあまり多くても返って選べず逆に限られた環境だからこそ相手を見つけられるともいえる。

 ポーリーヌのその後の人生はちょと気になる。ただどういう運命が待ち構えていても明るく快活に過ごすんだろうな。そういう意味ではポーリーヌは理想的な主人公だし希望がみえる1冊でもある。
 








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