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『チームバチスタの栄光』

Posted by pigmon2 on 27.2010 ミステリー 0 comments 1 trackback
 いわずと知れた『このミス大賞』を受賞した海堂尊の出生作。ドラマも映画も既に見ているし、続編のほうを先に読んでしまいましたが、ようやく原作を読むことができました。
 最初に仲村トオル主演のドラマを見た時、
「この役は阿部チャンのほうが似合いそうだな」
と思ったものでした。どなたかの解説にも白鳥さんのことを
トリックの上田教授をもっと強烈にしたキャラ
と書かれていたので、映画で阿部チャンを採用したのも納得のいくキャスティングだと思います。

 ただ・・・先にドラマを見てしまったからでしょうか、内容はドラマのほうが面白かったように思います。犯人が判明した後の第二助手による新たな犯罪とか、第一助手垣谷先生の桐生先生への個人的なエピソードなどはやや蛇足に感じましたが、ドラマの枠にはめ込んで無理やり伸ばしたのでしょう。

 原作では田口先生は40過ぎの黄昏た万年講師。未婚、彼女いない。今流行のアラフォーの負け犬ですね。映画では竹内結子が演じてましたが、田口先生は落ちこぼれでないと・・・ね。いくらその世界で落ちこぼれだとはいえ女性で医師というのはやっぱり特権階級になってしまいます。伊藤淳史さんは原作より若すぎるんですが、個人的には伊藤さんのすがすがしい田口先生好きですね。

 ジェネラルルージュ、ナイチンゲールと比べ本書の大きく異なる点は田口先生の一人称で書かれていること。しかも自分のことを「俺」と読んでいるのはちょっと意外。「わたし」とか「ぼく」で語っているような人でも本音は「俺」なんでしょうかね。ちょっとがっかりだけど、人のいいキャラは壊れてませんでした。

 対して本書の白鳥さん、もう、笑わせてくれます。話をうかがいに行った教授が自分は忙しいから手短にしてくれてと言うと
「ご安心ください。こちらも○○先生に時間を使っているヒマはあまりございませんので」
なんて失礼なことをズケズケ言う。思わず声を出して笑ってしまいました。


事情聴衆が過ぎれ看護師を泣かせてしまったことを責められると、
「それは皆さんが慰めるからです。泣き止ませたかったら放っておけばいいんです。そうしたら5分で泣き止みます。うちのチビだって転ぶと大泣きするけど、誰からも相手にされないとわかると、すぐにひとりですたすた歩き出しますもの」

 そして田口先生にはあれやこれやと悪ふざけ

「そりゃそうでしょう。田口センセみたいな女性にもてないタイプにはアクティブ・フェーズは理解し難いと思います」
「田口センセってほんとに頭使わないですね。たまには自分の頭を使わないと脳が萎縮しちゃいますよ」

白鳥ワールド全開!これまで読んだどの白鳥さんよりも面白かったです。


 さて、本書の犯人はたまたま術死を経験したら、それまで味わったことのない刺激や興奮を覚えてしまった。術死の現場の緊張感やスリルを味わいたいがために次々と犯罪を重ねてしまう。傍から見たらなんて戯けたことと思うかもしれない、でも案外罪を犯す動機はそんなことなのかもしれない。現実世界ではコナンや金田一少年みたいな何十年も前の恨みで殺人を犯すなんて話はまずない。言い換えれば誰でもなにかしらちょっとしたきっかけで犯罪の世界に足を踏み入れてしまうのかもしれない。

 海堂さんの本はどれも面白いけど、このシリーズをまだ読んでいない人は、やはりここからはじめるのがいいでしょう。







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