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『ジェネラルルージュの伝説』

Posted by pigmon2 on 10.2010 ミステリー 0 comments 0 trackback
 『ジェネラルルージュの凱旋』に関連した短編3編と作者の経歴および自作解説。この人の本はノンフィクション以外は、前に読んだ話に登場してきた人が脇で出てくるのが、ついつい新しい本を買ってしまう要因みたいだ。あ、これにも白鳥さん出ているんだ・・・あ、こっちには速水先生出てるんだ・・・と友人に再会するように。
 海堂さんはよっぽど速水先生が好きみたいだ。読んでいて作者の愛情を感じる。確かにこんな人はまれだけど、まったくどこにもいない・・・という訳でもない。どこの学校にもひとり位は勉強もスポーツもできて美術や音楽のセンスもよく、生徒会活動なんかも難なくこなしてしまう、しかも見た目がよくて女子にもてる・・・そんな
できすぎくんのような生徒が存在する。速水晃一もそんなできすぎくんのひとり。ただ、ほどほどに厭味を言ったりとんがったり優等生くささがないのがまた魅力みたいだ。田口先生いわく、「どこにいても主役にしかなれない男」

『伝説』は登場デパート火災当日の速水先生が奮闘する様を描いたもの。併行して売れない歌手水落冴子と後にマネージャーになる城崎の出会いが語られている。本書で城崎が桜宮病院の勘当された長男だったと発覚する。こともあろうかデパート火災当日、屋上でライブが行われていて冴子は紛れもなく被害者の一人。『凱旋』で冴子と速水先生がなにやら親しげなのは、はあ、そういうことか・・・と納得。

 ここでも猫田師長(当時主任)がいい味出している。当時研修医の速水先生をつついたり励ましたり・・・速水自身も「この人には一生頭が上がらない」と感じ入っている。花房師長は『凱旋』の時の凛としたキャリアウーマンではなく、ここでは割とおとなしい平看護師。

『疾風』はコンビナート火災事件を三船事務長の目線で書いたもの。『凱旋』の最後の数ページで速水と敵対していた事務長が最後に歩み寄るシーンがあるが、あれをここまで膨らませたのかと感心する。本書を読むと事務長のことばの重さもひしと伝わる。

『残照』は速水先生のいなくなったICUで残されたスタッフの奮闘するさまを描いている。佐藤先生は相変わらずセンスの悪い駄洒落を飛ばしているが、長としての貫禄が出てきている。地味だけどバランス感覚のある人で大変好感が持てる。後輩のはずなのに速水先生よりも佐藤先生のほうがオジサンくさく感じてしまうのは気のせいか?如月翔子は主任に昇格してますます気風のいいお姐さんになっていた。



 そのあとの解説を読んで『ナイチンゲールの沈黙』がドラマ化されていたのをはじめて知った。是非見てみたかった。ただ、浜田小夜役が山田優だというのはちょっと疑問。山田優はどちらかというと翔子向きじゃないか?同じ優なら蒼井優のほうがまだ合っている気がする。よくよく考えると翔子に合いそうな女優さんは割りと多いのに、小夜に合いそうな女優さんってなかなか思い当たらない。時代でしょうか。

 それにしてもこの海堂尊という作家、本業の医者をやりながら小説を驚くべき速さで次々に発表し、講演を開いたり、テレビのコメンテーターやったり、映画にエキストラとして出演したり・・・尋常じゃない。この人もやっぱり速水先生ばりのできすぎくんなのか?




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