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『眠れぬ夜を抱いて』

Posted by pigmon2 on 01.2010 読書 0 comments 0 trackback
 ずいぶん前テレビドラマが放送されていました。毎週楽しみに見ていたのですが、何故か最終回を見逃してしまいそれきりでした。放送と内容が同じかどうかはわかりませんけれど、やっと見れたって感じです。
 中河悠子は夫が手がける長野のリゾート住宅に移り住み、そこで知り合った同じ区画の居住者2家族と親しくなる。ところが引っ越して間もなく居住者の振動一家、山路一家が相次いで神隠しにあったように失踪する。2つの家族は出身も仕事も全く異なり、接点は中河欧太が手掛けたリゾート住宅のみ。窮地に追い込まれた夫をなんとか助けようと悠子は独自に調査に乗り出す。

 調べていくうちに二人の亭主は同じ時期にアメリカに留学したいたことがわかる。時期を同じくして、マイアミの銀行強盗事件で流れ弾に当たって殺された日本人女性の事件に行き着く。しかもその被害者の女性が夫のかつての恋人だったかもしれない。


★    ☆     ☆     ☆     ☆      ☆


 からくりが二重三重になっていて面白い。時代もちょうどバブルがはじけて10数年後。登場人物もほとんど自分と同世代なので入り込みやすかった。ただ・・・殺された彼女の復讐のために10年以上計画を練って実行に移していく男ってなんなんだろう。それを生き甲斐みたいにして生きてきた・・・ある意味ストーカー、おそろしい。

 夫婦の絆というのがもうひとつのテーマになっているためか、思いのほかセックスシーンが多かった。これはちょっと閉口。闇社会の人間も何気にちらほら出てきたり・・・なかなか有り得ない設定、でも、確かに面白かった。最後は「そうなるの?!」って単純な驚き。

 この作家1960年生まれらしく、なるほどバブル期やバブル崩壊後の描写なんて、ああ同世代だな・・・と思わせるものがあるのだけれど、同世代の東野圭吾とか海堂尊なんかとは明らかになにか違う。なにが違うんだろと考えてみたら、「湿度」が高いんだな。今時の作家の文章ってからりと乾いているでしょう。だからこの人の文章がなんとなくうっとおしく感じる。

 そもそも日本の文学作品って湿度が高かった。私は子どものころから翻訳ばかり読みなれていたため、日本人作家の文章の湿気になじめないところがあった。村上春樹が出てきた頃「乾いた文章」って言われたけれど、翻訳に慣れている人には逆にすっと入っていける文章だったように思う。

 「湿度」と関係しているのかもしれないが、科白がくさい。こんなこと日常生活で話したら歯がうくでしょう、ってことばがさりげなく使われている。だから湿気を感じるのかもしれないが・・・よく言えばロマンチック。そいうのが好きな人もいるでしょうからね。

 この作家も架空の地名が別の小説で使われたり、脇役で登場した人物が別の話にも登場したりという海堂尊みたいなことをやっているみたいです。というか、こちらが先でしょうけど。ドラマの原作もたくさん書いているみたいなのでその辺も読んでみようかなと思いました。




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