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『ひかりの剣』

Posted by pigmon2 on 12.2010 読書 0 comments 0 trackback
 ジェネラルルージュ速水先生の学生時代の物語です。海堂さんは一応ミステリー作家らしいのですが、私、これはミステリーには分類しませんでした。さわやかな絵に描いたような青春小説です。
 『ブラックペアン』と同じ1988年、東京・帝華大の高階は桜宮市にある東城大に講師として転勤する。自身の学生時代に医学部限定の学生剣道大会で優勝旗を手にしている高階は赴任先の東城大で当然のごとく剣道部の顧問になる。その際、帝華大剣道部のエース清川吾郎から東城大のエース速水晃一に大会まで稽古はつけないでくれと頼まれる。

 速水と清川、二人の主人公が1章づつ交互に物語が展開していく。面白いことに速水の章のタイトルは漢字なのに清川の章のタイトルはカタカナ。速水の章は三人称で語られているのに清川の章は<僕>という一人称。個人的に大人になっても<僕>っていえる男の人好きだなあ。可愛らしいし。<俺>はできれば聞きたくないことば。

 ところが、単行本では速水の章が<俺>の一人称になっていて、文庫化に伴い三人称に書き直したんだそうです。それ、ずるくないですか?ヒット曲が入っているアルバムを買って、シングルは買わなくてもいいや・・・と思っていたらアレンジが違ったので結局シングルを買わざるを得ないような感じ。個人的に<俺>は好きではないけれど、そっちも読んでみたくなりますよ。

 『ジェネラルルージュの伝説』を読んだ時、海堂さんは速水先生が大好きなんだな・・・と思ったけど、作者よりもむしろ読者が速水先生を求めていたのがよくわかりました。本書を読む限り海堂さんは速水クンよりも清川クンのほうが好きなんじゃないかと思えました。私も清川クン気に入りました。

 速水クンはデキスギくんだから自分自身の努力もさるものながら、主将として部員の面倒もよく見る。高階先生からはそれがいけないんだと言われる。清川クンは自分勝手で嫌になったら主将の責任も何もかも投げ出してあっさり辞めてしまう。それで部員達はそんな勝手な主将をよそに自分達だけでしっかり練習して清川が帰ってくるのを待っている。高階先生いわく、だから帝華大のほうが強いんだと。そして速水に清川と同じようなことを敢えてやらせる。

 現実世界ではちょっと有り得ないような話だけど、『巨人の星』や『柔道一直線』みたいに仲間と離れてひとりで特訓したおかげで速水クンは後にジェネラルルージュになれたのかもしれない。単なる優等生ではあの行動は取れるものじゃないですからね。一方清川クンもマネージャーひかりちゃんのおじいさんに特別指導を受けて成長する。

 清川クンはウルトラ・ナルシスト。できるだけ努力しないで上手い汁吸おうと要領よく立ち回る。しかも外見を気にしてお洒落したり、どこにでもいるようなチャラい今時の男の子。でもナルシストぶりもここまで来たらおみごと。清川クンサイコー!!映画化されたならば役者の力量や演出によって変わってくるだろうけど、本書を読む限りでは二人のどちらが主役かと問われたら、やはり清川クンのほうだろう。成長ぶりも変化が大きいし憎めないキャラ。作者に好かれているなと実感する。

 高階先生は『バチスタ』の院長とは少し印象が離れているが、『ブラックペアン』の小天狗とはイメージ被ります。同じ時間帯ですからね。また、速水クンと一緒に田口クンと島津クンが病棟実習に行って世良先生の指導を受け、渡海先生のカウンセリングに田口クンが喰ってかかったりというシーンが再現されている。医学部剣道大会に出ていた水沢クンってたぶん『極北クレイマー』の主人公でしょうね。同じ退会で顔を合わせた選手がそれぞれ活躍する・・・って不思議だけど有り得なくもないですかね。

 次は清川クンの活躍する『ジーンワルツ』を読まなくちゃ!って思いました。






 

 
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