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『The Shape of Dread』

Posted by pigmon2 on 30.2011 ミステリー 1 comments 0 trackback
 洋書を読むのは日本語で読む本の何倍もの時間を要するのだけど、この本はほんとうに時間がかかりました。というのは本書が難解だったとかつまらなかったというわけでなく、たまたま勉強や仕事に追われて(途中で他の本を読んだりもしましたし・・・)半年近く時間を費やしてしまいました。結論から述べると今回も面白かったです。
 シャロン・マコーンは同じ事務所に勤める弁護士ジャック・スチュワートから2年前に冤罪で捉えられている被告の容疑を晴らすべく捜査をするよう頼まれる。捕らえられているのは前科のある黒人青年ボビー・フォスター、当時ショーパブカフェ・コメディーのボーイだった。その当時大変人気のあったコメディーアン、トレーシー・コスタコスが2年前のある夜失踪し、両親のものへ身代金が要求されるが犯人は現れず、トレーシーの血痕のついて車だけが発見された。死体も発見されぬまま状況証拠だけでボビーは逮捕された。

 トレーシーは真面目で仕事熱心であったが、それ以上に笑いのセンスは天才的だった。ロスアンゼルスの芸能事務所と契約できそうな兆しのあった矢先のことだった。母親のローラは娘の死を受け入れられずトレーシーは生きていると主張する。父親のジョージは生きている娘と会いたくないと言う。生きているのに姿を現さないのだとしたら、なにかよくないことと関わっているに違いないという。

 トレーシーのルームメイト、エイミー・バーバーの別荘でシャロンはトレーシーと思われる死体を発見する。これで事件も一段落と思われたが、歯形検査の結果死体はトレーシーではなく、元同僚のウェイトレス、ライザ・マッキンガイアのものだった。

 両親にとっては努力家でしっかり者の申し分ない娘であったトレーシーが、捜査を進めていくうちにみたくない隠れた顔が表れてくる。鋭い人間観察眼を持ち研究熱心であったために多くの人を傷つけていた。また出世のために道化師の恋人を捨て、オーナーの愛人になるような一面もあった。果たしてトレーシーは今いずこへ・・・


★     ★     ★      ★


 ストーリーは二転三転して思わぬ方向に展開した。今回は犯人の目星どころか話の展開もまったく予想がつかなかった。その分面白かった。シリーズ初期の作品は登場人物がとてもユニークだった。言い換えればデフェルされすぎてややマンガチックな趣もあったが、本書に至るまでには随分変化してきて、人物が非常にナチュラルに描かれている。英語の素養のない私でも明らかに質が上がっているのがわかる。

 この回から登場するジョージ・コスタコスがシャロンの新しい恋人になるのだが・・・個人的にはどうもいけ好かない親父だ。ドンとつきあい続けておけばいいのに。ジョージだったらグレッグのほうがまだましかも。ただ彼女のことばを借りるととてもハンサムな男性なのだそうで・・・やはり見た目の力は大きいのでしょうね。

 ここに登場するトレーシー・コスタコスの芸風は、一般の人の挙動を面白おかしくデフェルメして笑いにもっていくというもので、なんとなく柳原加奈子を連想してしまった。本書は『カフェ・コメディーの悲劇』というタイトルで日本語版が出版されている。



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2015.03.19 11:10 | | # [edit]

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