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『ダ・ヴィンチ・コード』

Posted by pigmon2 on 25.2006 ミステリー 0 comments 0 trackback
 ストーリ展開のテンポもよく期待を裏切られずに楽しめました。ミステリーの醍醐味は謎解きの面白さもさることながら作者に嵌められてしまうこと。この作品でも事件全体のキー・マンとなる影の指導者の存在を「この人じゃないかしら?」と作者の意図した通りに思い込まされました。やられた!でも、そうそう簡単に謎が解けちゃう作家の本なんて面白くない。
 宗教の話だの美術の話だのはさておいて、私がこの本で非常に印象に残ったのは、ここに描かれてる3つの主従関係。ファーシュ警部とコレ警部補、ナイトの称号を持つティービングとその執事レミー、アリンガローサ司教と修道士シラス。

 敏腕ファーシュ警部の捜査方法に多少疑問を挟みながらも上司の腕前をに敬服してしまうコレ警部補。なじられたりしごかれたりしながらも、最後には警部の捜査の落ち度まで庇ってしまう従順なコレ警部補に組織人間の哀愁を感じた。

 ティービングとレミーはビクトリアン風の上流階級の趣が少々コミカルに感じられる。

 不幸な生い立ちから裏社会を歩んできたシラスを心身ともに救い出したアリンガローサ司教は、シラスにとって神にも等しい存在。司教のためなら泥をもかぶる覚悟でいる。その情熱が逆に悲劇を生む。

 主要人物の中でも特にアリンガローサ司教のキャラクターは興味深い。カトリックの中でひときわ目立って信者を増やしている新進勢力の長。組織運営も金儲けも上手だ。当然旧勢力からは槍玉に挙げられる。ヴァチカンだけでなくマスコミからもその風変わりな修行法をたたかれる。それでも信者がこの人について行くのがなんとなくわかる。チャーミングなんだ。

 そもそも実務において有能でなければ成功しない。理想ばかりじゃ何もできない。けれども人間性が優れていないと多くの人に支持されない。アリンガローサ司教はその両面を兼ね備えた魅力を持っている。終盤でシラスが自分だけでなく司教をもだました連中を絶対に許さない、この手で殺してやると言う。その後の司教のことばは胸に響く。

 「シラス・・・私から学ぶことが何もなかったとしても・・・これだけは覚えておきなさい。赦しの心は、神がお恵みくださった最高のものだ」

 ソフィーの家系の話や、その後のロマンスは少々出来過ぎてる感があるが、ベストセラーになるのは肯ける内容でした。


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