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【ベティ・ブルー】

Posted by pigmon2 on 03.2007 映画 4 comments 0 trackback
 レンタルショップで目にして前々から気になっていました。奔放な女の子の話と前宣伝で知ってましたが、相当想像を超えたものでした。自由奔放を通り越して少々狂気を帯びた破滅的な女の子とそれに振舞わされる男の物語。ベティーの行動があまりにも予測不可能なので、ストーリーがどう変わっていくのか予想もつかず、文字通り目が離せなかった。
 私がベティーと同じ年頃にこの映画を観たならば、もしかしてベティーに同調したかもしれない。ただ彼女の行動は桁はずれ。ゾルグの大家さんと口論になり、大家さんの車にペンキをぶちまける、大家さんをベランダから突き落とす、窓から家財道具一式外に投げ飛ばす、挙句の果てにはバンガローに火をつけて逃亡。

 身近にいたなら絶対友達にはなれないでしょうね。それ以前にかかわりを持ちたくない。恋愛っていうのは可笑しなもので、そんな救いようのない女でも好きになってしまったらどうしようもない。ベティーが破天荒なぶんだけゾルグの誠実さが際立って、この作品を持ち上げている。

 自分の感情をコントロールできないベティー。生きていく哲学もなければ理論もない。5歳の子どもでももう少しマシかなとさえ思う。エディの母親の訃報を聞いてしんみりしているところで笑い出す。悪気はないのだろうけど、ちょうど葬式に参列した子どもみたいに皆が皆神妙にしている空気に馴染めずどうしていいのかわからない故の笑だろう。

 エディのママが残したピアノ店をゾルグとエディが引き継ぐこととなり田舎町に二人で移り住む。この辺りからゾルグの行動がおかしくなる。ピアノはまぐれの1台を除いて売れていないのに、こっそり原稿を書いているがそれだってお金になるわけがないのに、なぜか金回りがいい。やがて金回りがいい謎が判明する。察した通り犯罪に手を染めていた。

 昔から男を破滅に追い込む悪女というのは存在する。カルメン、マノン・レスコー、『痴人の愛』のナオミなど。ただ、カルメンやナオミは生きていくために男を利用する悪知恵を持ち合わせているので共感できるが、マノンやベティーはただのバカ女。ただしマノンのほうが人当たりがいいだけ好感が持てるかもしれない。逆にいうとその分性質が悪いのかもしれないが・・・

 ベティーはかたちのはっきりしない不安に襲われているとゾルグが言っていたが、不安ではなく不満なのではないだろうか。自分をコントロールできないが故に、周囲からは歓迎されていない空気を彼女自身感じていたはずだ。おそらく自分では解決策も得られず余計イライラしてしまう悪循環を繰り返してしまう。
 
 最初はゾルグの小説にが世に受け入れられることに賭けていた。打てないタイプを必死に打つベティーの姿はこの作品中一番素敵だ。ところが現実はそうはうまくいかない。送った出版社から総スカンをくらい、
ゾルグの小説を痛烈に批判した編集者に暴力沙汰を起こす。

 次にベティーが夢を託したのが子ども。おそらく隣人のジョセフィーヌに触発されてか、子どもを持つことによって自分の存在意義が示されると思ったのだろう。結果的には想像妊娠に終わる。この辺りからベティーは急速に壊れ始める。

 ラストは「そうきたか!」という結末。ゾルグのとった行為は法律的にも道徳的にも決して誉められたものではないけど、見ている人達はきっと「それでよかったんだ」と納得してしまうだろう。

 この映画を観た後、ネット上のレビューをいくつか読んでみた。割と好き嫌いがはっきり分かれる作品みたいだ。その中に

 恋に狂う女は結局は自分しか愛していない

という批評に目が留まった。私も以前『斑女』のところで書いたが全く同じ意見だ。

 幸せな人間と不幸な人間の違いは境遇だけの問題じゃない。感謝の心があるかないかによって違ってくる。ベティーは、まず自分を無償で受け入れてくれたゾルグに感謝すべきだし、リザやエディにも相当恩恵を受けている。ただ彼女にはそれがわかっていない。ゾルグにだけは感謝しているように見受けられるが、おそらく違う。

 ベティーのキャラクターはとても好きになれるものではないが、そんなヒロインの映画だからこそ、この作品が面白く且つ御伽噺になっているのは否めない。

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▶ Comment

『ベティと同じ年頃』っていうのはどのくらいですかー??
存在だけは知ってる映画です。
見てみようかな!
2007.05.14 02:26 | URL | ユウコ #qfgbcWqM [edit]
映画では20歳という設定でした。それだと、まあ、納得もできるんですが、原作は29歳なんですって!それはちょっとおったまげ!?!

ベティーはしょうのない奴だけど映画は面白かったですよ。
2007.05.14 08:05 | URL | ぴぐもん #- [edit]
えーじゃあ映画化する人も『29歳ではちょっと・・・』と思ったんじゃないですか??(笑)

見てみます!(>_<)
2007.05.14 20:58 | URL | ユウコ #- [edit]
是非見てみてください。タイトルと同じブルーの色彩が印象的でした。
2007.05.15 16:43 | URL | ぴぐもん #- [edit]

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