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『Edwin of the Iron Shoes』

Posted by pigmon2 on 14.2007 ミステリー 0 comments 0 trackback
 何年か前に読んでいたが、もう一度読み返してみた。前回は自分自身の語学力が拙かったせいか、記憶が飛んでしまったせいか「えっ?こんな場面あったっけ?」というシーンがいくつもあった。そして前読んだ時よりも面白さは倍増した。

 マーシャ・マラーのシャロン・マコーン物はアンソロジーの中でしたお目にかかれなかったけど、はじめて長編に挑戦してみた作品。この話はシリーズの第1作目にあたり1977年に初版されている。
 舞台はサンフランシスコのセイラム・ストリート。骨董品店などの古い店舗が立ち並ぶ一角。この辺りは都市開発企業から狙いをつけれれていて、それと関連してか放火事件が相次いでいる。

 そんな中、小さなアンティック・ショップを営む老婦人、ジョアン・アルブリットンが何者かに殺害される。オール・ソウルズ(すべての人)法律事務所の捜査員、シャロン・マコーンが捜査に乗り出す。

 ジョアンははじめて来店した客を独特の語りで彼女の世界に引きずり込んでもてなす。まず、売り物でない3人の仲間を紹介する。ぬいぐるみのシェパード、ブルーノと首のない洋裁用ダミー、クロチルド。クロチルドはパリのバレエ団のプリマドンナだったのに妻子ある男性を追いかけてサンフランシスコまで来てしまった。結果は失恋に終わり彼女はずっとこの店に留まっている。そしてセーラー服を着て鉄の靴を履いた少年のマネキン、エドウィン。エドウィンは絵が大好き。いつも壁にかかった絵を眺めている。

 茶の間でテレビを見ているような肩の凝らないストーリー展開。調査していた男のボディー・ガードに脅され逃げたり、関係者以外お断りの都市開発企業のパーティーに潜り込んだり、夜中に誰もいない会社に忍び込んで調査するシーンは、何故か昔のテレビドラマ、キー・ハンターやプレイガールを思い起こしてしまった。

 シリーズで最初の恋人となるグレッグ・マーカス警部との出会いもある。グレッグとシャロンは《けんかするほど仲がいい》の典型的パターンで進展していく。

 前回読んだ時はタイトルの意味するものがどうにもわからなかったが、今回なんとなく掴めたような気がする。

 Edwin of the Iron Shoes 直訳すれば『鉄靴のエドウィン』最初このタイトルを目にしたときは、足枷を嵌められた男の子、つまり不良少年か何らかの理由で自由が利かない少年の話かと思った。ジョアンにはたった一人の肉親、クリストファーがいるが2年ほど前になくなっている。足枷を嵌められているのは、なにも少年とは限らなかった。
 
 人間というものは常に犯罪の間近で生活している。犯罪に手を出すのはほんの些細な理由だったりする。ところが一度犯罪に手を染めてしまうと、その犯罪を隠すために別の犯罪を上塗りする。または誰かに感づかれて脅かされ犯罪を繰り返してしまうこともある。

 それから犯罪によって得た報酬の味がこの上なくおいしいものだったのなら・・・報酬はお金とか地位とか誰もが欲しがるものばかりとは限らない。それを手にした人にしかわからない価値も存在する。

 マネキンのエドウィンは普通に立たせるだけでは何度となく倒れてしまっていた。そのため鉄の靴を履かされ床に釘で打ちつけられて立っている。シャロン・マコーン・シリーズには確かにもろいが何となく魅力のあるユニークな人物がたくさん登場する。そんな人たちを眺めていくのも、また楽しい。
 
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