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【イースタン・プロミス】

Posted by pigmon2 on 24.2008 映画 0 trackback
 私が現在地球上で一番好きな俳優さんはヴァンサン・カッセルなのですが、フランスでは芸能一家に生まれ育った主演もできる実力派俳優なのですが、日本ではあまり人気がないのか公開されない作品も数多くあります。この【イースタン・プロミス】は日本でも人気のあるナオミ・ワッツとヴィゴ・モーテンセンが共演しているので、もしかしたら公開されるんじゃないかしら?と思ってました。そしたらほぼ1年経った頃封切られていたんですね。
 思いがけなく日本上演の事実を知ったのは、アロマセラピストゆみ助さんの 威圧系アロマセラピストの格闘なる日々 に紹介されていたからです。それじゃあ、もう、見るっきゃないとネット上を漁ってみたら東京では日比谷と池袋の2箇所のみ上映されていました。日比谷のほうはもう終わっていたみたいだったので、いざ池袋へ!【スパイ・パウンド】の時はさいたまで上映があったんですが、上映期間が1週間しかなかったため映画館へ行くことは出来ませんでした。それで仕方なくAmazonで購入する羽目になっちゃいました。趣味がマニアックだと苦労します。

 【イースタン・プロミス】を上映している部屋は横に10脚ほど並んだ椅子が縦に連なったウナギの寝床のような細長い部屋でした。予想通り観客は少なく1列に1人といった割合です。つまり横1列貸切状態。客層は中高年が多く、私はわりと最後尾に近い席に着いたのですが、禿げ頭や白髪頭が目立ちました。男女比は圧倒的に男性が多かったです。まあ、一種の任侠物ですからね。

 クリスマスの夜、助産師アンナ(ナオミ・ワッツ)は急患で運ばれてきた身元不明の少女の出産に立ち会う。赤ん坊は無事取り上げられたが母親は息絶えてしまう。赤ん坊のために母親の身元を割り出そうと、彼女の所持品であるロシア語の日記とレストランのカードを手がかりに動き出す。少女が運ばれた同じ夜、マフィアの抗争による殺人がロシア系の床屋でひっそりと行われる。

 アンナは過去につき合っていた男性の子どもを流産してしまい、その傷がまだ癒えていなかった。母親と伯父と3人でひっそりと暮らしていた。赤ん坊への思い入れか身元を割り出そうと向かったロシアンレストランのオーナーは裏社会を取り仕切るボスだった。

 ヴァンサンは得意のバカ男役。今回はマフィアのボスのイカれた息子キリルとして登場。この人もう結構な年なのになぜかいつまでも不良少年の面影が宿る。カッコいいというよりキュートでした。キリルの運転手ニコライを演じたのがヴィゴ・モーテンセン。ニコライは沈着冷静でとてもタフ。親の七光りだけのキリルと違ってその筋の実力がある。単なる運転手からボスに見込まれ組織の一員として出世階段を着々と上っていくであろうと予想させられる。

 ヴァンサンもヴィゴもカッコいいのだけど、私がこの映画でもっとも惹かれたのはマフィアのボス。表向きはロシアン・レストランのオーナーでかっこよくもなければ強面でもワイルドでもない。むしろおだやかな小柄な老人。でも実力者の貫禄たっぷりでした。裏社会とはいえ大きな組織の頂点に立つには何か人を惹き付ける魅力を備えていなければなれないんだろうとつくづく感じた。

 ニコライもボスもロシアから流れてきたという設定のせいか英語が上手くない。抑揚のない平坦な英語をしゃべるんだけどそれが妙に不気味。特にボスの英語は穏やかで丁寧なぶん余計に怖さを感じる。アンナに「きみは私の居所を知っている。私もきみの居所を知っている」と脅すシーンは何てことない普通のことばをやさしく語っているぶん乱暴なことばで脅す以上の効果を得ている。

 外国人のことばというのは母語話者にとっては子どものことばのように他愛なく映ってしまう。本来その社会で弱者であるはずのものが逆に迫力を与える。不思議な現象だ。そして私が全編通して最も怖かったのが、サウナの乱闘シーンでもなく、死体の解体シーンでもなく、見るからに精神障害を持っている16歳の少年が殺人を犯すシーン。彼も本来弱者であるはずなのに・・・サッカーのチケット欲しさに伯父の言いなりになって罪の意識もなく人を殺す。恐ろしい。恐怖は案外弱者の中に潜んでいるのかもしれない。

 終盤は誰が敵だか味方だかわからないくらい出し抜きに出し抜き合いある意味ハッピーエンドに終わる。アンナの家にも平和が戻り、引き取った赤ん坊を中心に母親と伯父と和やかに過ごす様子で巻くが降りる。ただ、ひとつ気になるのは、その場所が3人で暮らしていたあのアパートとは違う感じがする。なんとなく暮らしぶりがよくなっているようでもある。誰かの庇護をうけているのか?とても気になる。DVD化したら部屋の様子を再度確認してみたい。




 
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